国公立中高一貫校と言えば、『石川・桜修館・九段中等』などが有名ですよね。
これらの有名校に合格させようとして進学塾に子どもを通わせる保護者が多いです。
ですが、国公立中高一貫校の受験は、
国公立中高一貫校は特殊な受験です。
知らない方も多いと思うので、このページでは国公立中高一貫校 受験の基礎知識と、合格するための対処方法を解説します。
公立中高一貫校とはどんな学校か
コンセプトは “リーダー育成”
公立中高一貫校とは、「世界に通用するリーダーを育てること」をコンセプトに授業計画を立てることが基本となっています。
これは全学校に共通して言えることで、学校ごとに
- 留学
- 少人数制授業
- グローバルサイエンス
といった授業をしています。
卒業生の進路は、東大はもちろん、早稲田・慶應義塾、ICUや一橋大学に進学するこが多いですね。
適性検査で総合力が問われる
一般的に『テスト』と言うと、科目の知識量を問われる形が多いです。
私立はこのパターンになります。
しかし、公立中高一貫校では適性検査という試験が行われます。
適正試験とは極端に言うと、
といったように、他教科との分野が合体した問題が出てくる試験になります。
- 目的地までの道順を、地図記号を使って200字以内で説明しなさい。
- 実験結果は①の表のようになりました。その平均値を求めなさい。
知識だけの頭でっかち人間ではなく、応力がある人間の育成を求めていることがわかります。
まさに、上で説明したリーダーとなりうる人材の発掘をテストで行っているわけです。
進学塾では公立中高一貫校に合格できない理由
進学塾では適性検査を行わない
基礎知識は大手進学塾で学ぶことができます。
しかし、基礎知識を使って適性検査を解くには特別なテクニックが必要ですし、各学校ごとの傾向に合わせた対策をしなければ全く太刀打ちすることはできません。
たとえば、桜修館はイラストを見て自由に作文させるような問題が出題されます。
例
次の資料を見て、あなたが考えたことを分かりやすく書きましょう。
大人が見ても解答に困りますが、もちろんしっかりした対策があります。
ですが、進学塾は私立中学受験向けになっているので、適性検査のような特殊な対策を行わないんです。
集団授業では志望校対策ができない
大手の進学塾は集団授業が基本になります。
集団授業では競争意欲や相乗効果が見込めますが、全体に向かって授業をしているので個人の志望校対策には向きません。
これは私立受験 全体を通して言えることですが、志望校の対策勉強をしなければ合格することはまずありません。
なので、集団授業である進学塾では公立中高一貫校の合格が難しいんです。
公立中高一貫校の対策方法
ここまでくればハッキリしてくるかと思いますが、公立中高一貫校に合格するためには志望校の適性検査対策を行うしかありません。
公立中高一貫校対策の授業を受ける
塾の中には公立中高一貫校の対策授業を行っているものもあります。
たとえば、桜修館を受けるなら『桜修館ノア』がおすすめです。
塾によっては、特別授業で学校ごとに対策授業を開いているところもあります。
特別授業などは別料金がかかってしまう場合もありますので、通っている塾や近くの校舎を調べてみてください。
公立中高一貫校の専門家に教えてもらう
公立中高一貫校を専門に指導しているところへ頼むのもおすすめです。
特別授業のように別料金がかかることもありませんし、公立中高一貫校を専門としているので対策がしっかりしています。
たとえば、『家庭教師のノーバス』なら「小石川へ合格させた講師からオーダーメイドのカリキュラムを組みたい」といったように、実績のある講師を指名して教えてもらうことができます。
都立中高一貫校の作文について
もし、志望する中学校が中高一貫校であるのなら、私は得点源として作文をおすすめします。
おすすめする理由の一つは、中高一貫校の適正検査に作文が多いことが挙げられます。『作文が多い=落とすとマズい』ということです。
二つ目の理由は、作文の点数は上げやすいということです。受験までの残り少ない期間に間に合う可能性がある科目だということです。
対策方法としては、すでに通っている塾や家庭教師がいるでしょうから、対策案を作ってもらうのもいいでしょう。
合格率を上げたいなら中高一貫校専門の対策をしている塾・家庭教師にお願いしたいところです。
上でもおすすめした家庭教師のノーバスは『公立中高一貫校受験対策コース』があります。
学校によって特徴が違いますので一辺倒な対策では失敗してしまいます。
個人塾や家庭教師では情報収集に限りがありますので、会社全体で対策している塾・家庭教師を選ぶ方が間違いがありません。
公立中高一貫校のQ&A
進学塾でも合格する子はいる?
はい、います。
この公立中高一貫校受験は業界では『宝くじ受験』とも言われることもあり、どんなに偏差値が高い子でも落ちることがあるため、受験本命の練習気分で参加した子が合格してしまうことが起きる受験なのです。
そういったことが噂されるために、記念受験的に受けるご家庭もいらっしゃるので毎年倍率が8倍くらいになるのですね。本気でそこに入学したい子にとってはいい迷惑です。
なので実力がしっかりついている、その学校の入試傾向と相性のいい子は大手中学受験塾に通うだけでも合格する可能性を秘めています。とはいえ適性検査は出題の文章すら特殊な(たまに工作させる学校もある)ので、合格したい場合は専門的に補習学習するべきです。
まとめ
公立中高一貫校は受かるのが難しい受験ですが、そこに合格するだけで6年間の手厚い教育と確かな進路と将来を手に入れることができるんです。
中学受験合格のカギは子どもの学習環境を整えることが8割です。
ぜひ、子どもに選べる未来を掴ませてあげてください。
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