2017年9月5日にTBSで『全国小学生No1超頭脳決定戦!日本一頭が良い小学生は誰だ!』という番組が放送されました。
「ウチの子も頭が良くなってほしい」という気持ちで放送を観ていた方も多いのではないでしょうか。
- 頭の良い子はどんなふうに勉強してるんだろう
- 子どもが自主的に勉強するようになるにはどんな育て方をしたらいいのだろう
そんな疑問を解決するのにふさわしい番組だったと思います。
この記事では『日本一頭が良い小学生決定戦』に出場した8名の子どもたちの勉強方法や保護者の子育てについてまとめています。
子どもの学力アップを目指したい方や、これから中学受験を目指す方は、子どもの学習方法を見直す機会にしていただければと思います。
小学生No1超頭脳決定戦に登場した子たち
さっそく、出場した8名の子どもたちを一人一人紹介します。
9月5日の放送では語られなかった、保護者のインタビュー部分も紹介しています。9月5日の放送を観た方も新しい発見があると思いますので、ぜひご覧ください。
栗林 武希 くん
栗林くんはなんと1日に12時間も勉強するほどの勉強家です。実際に1日のスケジュールが映っていましたが、朝5時から夜11時までは遊ぶことなく、ほとんどを勉強時間にあてていました。
さらに凄いのが、1日の勉強スケジュールは保護者が指示したのではなく、栗林くん自身が考えているんです。自主性がしっかり身についていることが伺えます。
保護者の方は “昔ながらの育て方” を重視していたそうで、『ゲームをさせない』・『生まれてから3~4年はテレビを観せない』という子育てにより、遊びより勉強の時間が増えたということをおっしゃっていました。
家庭での指導が、自主性を持って脅威の勉強量を可能にする子に育てたのだと思います。
本間 颯一郎 くん
本間くんは本選に出場した8人のうち、唯一の小学5年生です。そして、それを可能にしたのがIQ 180という高い知能にあります。
小さい頃から頭の良さはズバ抜けており、なんと2歳の時には世界の国旗を全て暗記してしまうほど。
4歳になっても頭脳は進化を続け、今度は元素記号111個全てを記憶してしまいました。
保護者の方は “無理やりやらせることはしない” を重視していたそうで、『嫌そうな顔をしたらやめる』・『子どもの意思を尊重して、やりたくないことをやらせない』という子育てをされたそうです。
子ども自身の純粋な興味や関心を家庭でケアしてあげることで、勉強への意識が変わって学力が向上したのだと思います。
高居 玲奈 さん
高居さんは本選に出場した8人のうち、唯一の女の子です。
しかし、「女の子だから」なんてことはありません。高居さんは本選の1時間目を1番の点数で突破していますし、全国模試では1位に4回もなっているほどの学力なんです。
さらには二人いる弟も全国1位、千葉県1位。そして、高居さんのお父さんは東京大学を首席で卒業されている、まさにエリート一家です。
勉強も独自の方法があり、“時間を意識すること” を重視しているそうです。『自分で無理だと思う時間を設定させて、集中して勉強させる』ようにすることで、全国模試1位を4回も達成することを可能にしたのでしょう。
小出 慶介 くん
小出くんは予選を1位で突破し、本選でも最後まで熱い戦いを見せてくれました。
それもそのはず、小出くんは算数オリンピックの2016年・2017年と連続して金メダルを獲得しており、他の出場した子どもたちからも『小出 “神”』と呼ばれるほどの頭脳の持ち主なんです。
保護者の方は “本人の近い目標を立ててあげること” を重視していたそうで、それがたまたま本人の興味と合致したとおっしゃっていました。
よく『スモールステップ』とも呼ばれますが、多くの家庭が学校や塾に任せるなか、保護者の方がしっかり実践してきた結果が生み出したものでしょう。
上利 篤史 くん
上利くんは小学3年生で三国志を全巻読破するほどの三国志好きです。本を読むのが大好きなようで、読み過ぎてお父さんに読書を禁止されるほど。
ですが、読書を禁止するのは勉強に身が入らなくなるからで、むしろ家庭全体で上利くんの勉強をサポートしています。進学のために家族で引っ越しを決意することからもそれが伺えます。
しかし、それも子ども本人のやる気があってこそです。上利くんは自身で「厳しい環境で勉強したい」と言うほどの進学への熱量があり、それを保護者の方も感じたことでしょう。
子どもの学習意欲を上げ、それを実現させてあげられる環境作りは進学にとって大切なことだと教えてくれます。
甲斐 健心 くん
甲斐くんは学力テストで全国2位の実力でありながら、それを独学で成し遂げています。塾には通わず、図書館に通って勉強をしているそう。
塾に通わない理由について、「家で自分のペースで勉強する方が楽しい」と答えています。学習には参考書や教科書を読んでいるようで、自分なりに独学できる方法を編み出しているのが素晴らしいです。
甲斐くんの場合、付箋を貼って学習することで楽しんで勉強したり、『深めるファイル』という自分だけのまとめノートを作成して問題を解いたり調べたりすることで達成感を感じているようです。
子どもが達成感を感じられるポイントはどこなのか、保護者は生活の中で振り返ってみるのがいいでしょう。そのポイントを上手く刺激してあげることで、積極性を持って勉強する子になるかもしれません。
浅見 龍之介 くん
今回の小学生No1に輝いたのが、浅見くんです。
浅見くんは全国模試3位という高い知能を持ちながら、水泳ジュニアオリンピックに出場するほどの運動能力も持っています。
水泳で忍耐力がついたそうで、勉強の中で「もうやめたいな」と思っても「もう少しやろうかな」と思えるようになったそうです。
中学受験を目指す方の中には習い事との両立に悩む方も多いです。そんななか、浅見くんは練習後には勉強はしないようです。
しかし、学校から帰って塾やプールに行くまでの短いスキマ時間を使って勉強することにより、高い成績をキープしています。
また、短い時間の中で効率的に学習する工夫もしていて、”問題を解く時には解答を先に見る” ようにしているようです。これにより、一番いい解き方を最初に理解することで無駄な時間を削っているそうです。
足立 晃一 くん
足立くんも独学で全国模試1位に輝いた素晴らしい頭脳を持っています。得意科目は社会で、中でも戦国時代に大変興味を持っているようです。
なんと5歳の時には戦国武将や当時の地名を書いた戦国図鑑を作り、小学三年生時点では歴史は高校卒業レベルに達しています。
保護者の方は「勉強になる前に自分の興味で知識が身についてしまった」とおっしゃっていました。家の中では寝る直前まで読書をして、ご飯を食べる時にも読書をしていることもあるそうです。
足立くんからも子どもの興味・関心が高い学習能力につながることがわかります。
小学生No1超頭脳決定戦に登場した子に共通すること
個性豊かな子どもたちにみえますが、いくつか共通することがありましたので紹介します。
共通するということは学力アップのヒントになりますし、逆に自分の子ができていない場合は改善するポイントになるでしょう。
興味・関心の高さ
番組の放送からは、どの子も勉強が好きだということがとても伝わってきました。保護者の方も「勉強しろと言ったことがない」とおっしゃっていて、自分から勉強する子ばかりのようです。
年間で1,000冊も本を読むほど物語が好きな子、自分で戦国図鑑を作ってしまうほど歴史が好きな子、算数の解き方に魅力を感じている子、いろんな興味・関心がありました。
本を読むのが好き
出場した子のほとんどが読書好きというのも興味深いですね。足立くんは車の中でも読書していたり、本間くんも歩きながら本を開いているシーンがありました。
活字が与える脳への影響は計り知れません。ほとんどの子が “記憶するために読んでいる” のではなく、”活字を読むことで記憶力が向上し、結果的に頭が良くなっている” ということだと思います。
学力アップを目指すなら学習指導の見直しが必要
番組に登場する家庭と あなたの家庭を比べるとどうでしょう?
おそらく ほとんどの方が、次元が違う子どもの話だと思われたのではないでしょうか。
よく、「頭が良いのは遺伝だから無理」と最初から諦めてしまう方がいますが、それは大きな間違いです。
子どもの成長には無限の可能性がありますので、学習方法次第で学力は間違いなく向上します。
私は塾講師をしていますが、その視点から見ても番組に出場した保護者は学習指導がとても上手だと感じました。
数え切れないほどの家庭を見てきましたが、家庭学習が上手な子は第一志望の受験校に合格している印象が強いです。
例えば、高居さんの家庭で実践していた “時間を意識して勉強する” という方法も『キッチンタイマー勉強法』として知られていますし、本間くんが話していた “じっと見て覚える” という方法も『VAKモデルを使った適合学習』を使えば見極められます。
このように、学習指導についてはいくつも研究された方法が確立しています。あとはこれを保護者自身がしっかり学び、子どもと向かい合いながら実践していくだけでいいんです。
中学受験に合格するどころか、一生ものの勉強法を子どもが手に入れることでしょう。
家庭での学習指導の見直しが難しいならプロに無料で相談するのがおすすめ
もちろん、共働きの家庭や金銭的に余裕がない家庭もあると思います。そんな時はまずプロに無料で相談してください。
私たち塾講師は色んな子どもを見てきたと同時に、色んな家庭も見てきました。
相談してきた方の家庭環境に一番近い事例を参考にお話できますので、保護者の方もイメージしやすいと思います。
「ウチの子は無理だ…」と諦める前に、ぜひプロに無料相談をしてみてください。思いもしない方法が見つかるかもしれません。
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まとめ
勉強を教えるような立場でない限り、自分の子ども以外の学習環境を知る機会はありません。
今回のように学力の高い子どものモデルケースを観ることができたのは貴重ですし、家庭で試せる学習指導がいくつも紹介されました。
ですが、あくまで8人の子どもたちの体験談だということを忘れないでください。
『頭が良い子の勉強法』だと押し付けてはいけません。子どもによって学習指導法は違います。
今回の8人の勉強法はあくまで参考にして、最後はあなたの子どもに向き合ってあげてください。
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