理科の暗記は3パターンから選ばせる!小学生に合った覚え方を紹介

「ウチの子は文系だし、理科の点数が低いのは仕方ない…」

なんて考えていませんか?

長年塾講師をしていますが、保護者面談でも必ずこの話が出ます。また、生徒の中にも「僕は文系だから」と自分から言う子がいるほどです。

ですが、理科は苦手科目と割り切る科目ではありません。どんな子でも他の科目と同じラインまで持っていけるんです。

このページでは理科に苦手意識がある方に向けて、塾講師の私が子どもたちに教えてきた暗記方法を紹介したいと思います。

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暗記以前に、理科自体に抵抗がある子どももいるでしょう。

そんな子には、”理科がどんな科目なのか” を知るのが重要です。

以下の記事に理科の特質について書いていますので、参考にしてください。

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目次

中学受験の理科を暗記する方法

さっそく理科の暗記方法を紹介したいところですが、実は、私は一つの覚え方を指示をした事は一度もありません。必ず子どもたち自身に、自分に合った暗記法を発見させるように教えています。

具体的には以下の3つの方法です。

  1. 手で覚える
  2. 昔からの定番だと思います。計算用紙でも何でも構いません。何回も何回も同じ事を書き続けることで覚えていくという方法です。

  3. 口・耳で覚える
  4. これは同じことをお経のように言い続けて覚えるという方法です。春の七草を何回も呟く、消化器官の順番を口から何回も呟くといった感じです。

  5. 目で覚える
  6. 頭の中にコピー機を設置するとでも表現できるのではないでしょうか?ひたすらにらめっこです。星座なら星座、花の作りなら花の作り、そのままにらめっこです。おしべが何本あるぞ、すべてを逃す事なくにらめっこです。

この3つの中に必ず子どもたちに合った暗記法があります。

中学受験における暗記学習の注意

子どもはロボットではありません。
考え方も一人ずつ違いますし、脳のどの部分が発達しているのかを調べてみてもそれぞれ違います。

当然、暗記の方法も子どもによって違うのです。

私は “自分が一番結果が出せる方法を探すのが子どもたちの受験勉強、そこまで導くのは指導者側の勉強” だと考えています。

一度見つけられればいいだけの話なんです。ですからそこは子どもたちが自分でスッキリする暗記方法を見つけるまで待つんです。

指示したことを押し付けて結果が出なかったら子どもの責任…
それでは困惑するどころか、自信を喪失してしまうではありませんか。

3つの暗記方法に共通していることはどんな方法であれ “脳を刺激させる” ということです。ただそれが子ども一人一人違うんです。

上記の3つ、どの暗記法がお子さんに最大の効果が出るのか、ぜひ試してください。第一志望校合格100%だった私の指導経験から、絶対にこの3つの暗記法に子どもは分類されます。

暗記をより定着させるために行うこと

子ども自身が暗記方法を見つけられたら、あとは どれだけ覚えたかの確認をするだけです。

試験当日に思い出せるように、確実に暗記を定着させる必要があります。

そこで、私が実践してきた方法を紹介します。

問題集で基礎を固める

定番になりますが、だからこそ大切な部分になります。

評価の高い問題集を使うことも大切なので、私が利用しているものを紹介します。

  • メモリーチェック(日能研ブックス)
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    まずおすすめするのが『メモリーチェック(日能研ブックス)』です。

    この本は基本事項の確認です。ですから〇が付かないところは “必要な武器なのに覚えていない事項” ということになります。

    しかし、そこを覚えてしまえば理科の点数を他の科目と同じラインに持っていけることになります。全部に〇が付くまで繰り返しましょう。

  • 四谷大塚 週テスト問題集
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    時間に余裕がある場合にはもう一冊、『四谷大塚 週テスト問題集 上・下』に取り組みましょう。

    これは四谷大塚主催のYTテストの問題集です。単元ごと・レベルごとになっているのですが、該当する単元の週のab問題に取り組みましょう。

    この時点で最低でも3分の2は解けるようになっているはずです。暗記したことがそのまま点として表れているのです。

    残りの3分の1の問題ですが、これは “暗記したものをどう使いこなすか” という問題となっています。

    この部分は焦らず、ゆっくりと解き方を理解すればいいのです。

    大切なのは3分の2の方です。根気よく頑張った暗記の時間は裏切りません。

『エビングハウスの忘却曲線』を理解し、長期記憶へ変化させる

『エビングハウスの忘却曲線』というものをご存知でしょうか?

“人間は誰でも思い出させなければ、時間と共に記憶は減少する” ということを証明したグラフなのですが、私は授業にこれを導入していました。

忘れそうになる頃に復習テストをして、暗記を長期記憶へと変化させます。

例えば、先ほど紹介した『日能研ブックスメモリーチェック』の問題集で説明しますと、以下のように日にちを空けてテストを繰り返すようなイメージです。

1回目 単元1のテストをする
2回目(一週間後) 単元1・2のテストをする
3回目(二週間後) 単元1・2・3のテストをする

このように、科学的根拠にもとづいた効果的なタイミングで復習テストを実施していきます。もちろん、子どもが間違えた部分から苦手な傾向を把握し、それを踏まえたうえでテスト問題を作成します。

こうした努力により、理科は間違いなく得点源へと進化します。

まとめ

問題の問われ方は多種多様ですが、3分の2の基本事項をしっかり学習することで入試では合格ラインになります。

理科はどの子にとっても絶対に割り切れる科目にはならない、私が断言するのはこういう根拠からなのです。コツコツ積み重ねることで、足を引っ張るどころか、得点源の科目になるんです。

大切なのは暗記法です。ぜひ、お子さんに合った暗記法を見つけてあげてください。

ご家庭で難しいようであれば、個別指導の塾で対応してもらうことをおすすめします。

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