早稲田アカデミーに通っているのになぜ成績が上がらないのでしょうか?それは成績を上げるためのカリキュラムに問題があるのです。
確かにご存知の通り、早稲田アカデミーは実績もありますし、中堅から難関までの私立中学合格者を毎年幅広く出しています。
その理由として、早稲田アカデミーでは他のSAPIXや日能研のような中学受験塾と比べると【授業時間】が長く、宿題の量が多いことにあります。
中学受験はどれほど品質のいい授業を受け、どれほどの時間を演習に費やすことができるかがカギとなるのですが、早稲アカはまさに大量演習型中学受験塾の典型なのです。
そんな早稲田アカデミーに通われている皆様からご相談いただく悩みは
- 「早稲田アカデミーの授業を理解しきれていない」
- 「単元の取りこぼしがあるみたい」
- 「でも、毎日宿題の量が多すぎてこなしきれない」
- 「夜遅くまで宿題に追われている」
- 「でも模試の結果や偏差値に結び付いていない」
といったものが大半です。他の中学受験塾でも言うことができることですが、やはり宿題に関する悩みは皆さま抱えられているのですね。
なので今回は、日々の宿題を無理なく消化しつつ成績を上げる方法について、学習習慣の改善を中心にご紹介していきたいと思います!
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【基礎知識】早稲田アカデミーのシステム
早稲田アカデミーの印象
CMでも見る通り、熱血指導が売りの塾ですよね。大学受験でも有名な進学塾ですが、中学受験においては近年急速に実績を積み上げています。成績を伸ばすノウハウが確立されているのですね。入試当日の早朝、社員全員で応援に来る姿は圧巻です。
クラス編成
早稲田アカデミーはSAPIXや日能研と比べると、比較的少人数のクラス編成となっています。
とはいえ(校舎にもよりますが)、いわゆる下位クラスの場合ですと、30人くらいの人数になることもあります。
そしてそのクラスを分ける選抜テストですが、なんと他塾よりも圧倒的に少なく5年生で4回、6年生で3回しか行われません。なので
- 「志望校のNN(なにがなんでも)クラスに入ることができなかった」
- 「想定外に、うちの子の志望校と全然違うNNに入ってしまった」
- 「宿題はこなせているのに、クラス編成テストで結果を出せない」
- 「学年の中ごろから、ずっと下位クラスから上がれない」
といったことがたびたび起きます。
早稲田アカデミーのデメリット
前述したとおり、そもそも早稲田アカデミーのカリキュラムは量が膨大ですし、授業のスピードがかなり速いです。
そして当然、内容は普通に小学校に通っているだけの子どもにとってはとても難しいものです。
さらに熱血指導であるために、その雰囲気に馴染むことができない子がかなり多いのです。
そのせいで【わからなかった問題について質問】する時間が塾で設けられていても、なかなか質問をしにくいという話も聞きます。一度お子さまに聞いてみてあげてください。
悪循環
そして一度授業に遅れてしまうと、なかなか本来のカリキュラムに乗り切れず取り戻すことができないのも中学受験塾の特徴であります。
特に早稲田アカデミーでは宿題が大量に出されるので、とりあえず【先生の言ったことの意味がわかった】だけの学習になりがちです。
大事なのは『できるようになること』なのですが、授業に参加してだけで満足してしまうのですね。そうした子は間違いなく、5年生後半から早稲田アカデミーの宿題をこなすだけの日々を送ることになります。
宿題に苦しむ最大の原因
宿題を処理しきれない最大の原因は『塾で習ったことを覚えきれない、理解しきれないまま家に帰ってきている事』にあります。
宿題に時間がかかる最大の要因はその量ではなく、わからなかったり解くことができなくて悩んでしまう時間が長いからなのですね。
もしも単元をしっかり理解することができていて、問題を速く解くことができるようになっているのであれば、その時間は大幅に短縮されますよね。
睡眠時間を削って夜遅くまで宿題に向かったり、宿題の隙間をぬって食事や学校に通うような生活をしたりする必要はなくなるのです。
スムーズに宿題を消化する方法
つまりどうするればいいかというと、その日の授業でやった内容をしっかり理解して問題を解くことができるような環境をつくればいいのです。
そのために今すぐとることができる方法は大別すると以下の3つです。
- 通っている中学受験塾で質問してくる
- 自宅に帰ってきてから保護者様が勉強を教える
- 中学受験の専門知識を持つ先生に頼る
早稲田アカデミーは宿題をキッチリこなすことができれば成績が上がるシステムなので、学習スケジュールの管理は当然重要ですが、何よりもまず苦手の克服と学習の自立が最優先になります。
そのためには、子ども自身が遅れてしまった内容について遅れた時点で解決する必要があるのですね。
質問をするということ
子どもに頑張ってもらう作戦ですね。
しかし、これは大変勇気のいることです。
子どものころから引っ込み思案でおとなしい子どもだった私には到底無理なことでした。
家に帰って「聞いてきた」と嘘をついてしまったこともあります。
それでも授業をしてくれた先生は聞けば教えてくれるので、勇気を出して聞いてくるようにしてみましょう。
勉強を教えるということ
ご家庭で頑張っていく作戦になります。これについてはうまくいくようなら何ら問題ありませんが、頭の隅に入れておいてほしいことがあります。
8割のご家庭が、お家で子どもに勉強を教えようとするとケンカに発展する、ということです。
その単元の勉強をしたことがある、できる、中学受験の経験がある、といったこととは関係なしに口論になるようです。
特に女の子は6年生という時期的にも、お母様と仲が悪くなるタイミングでもあるようですので要注意です。
学習相談を利用するということ
ハッキリ申し上げると、これが一番手っ取り早くかつ確実です。
上記の子どもに任せる場合もご家庭で管理する場合も、悪いわけではありません。
しかし、これらのこども自身の勉強への意欲やお母様とお父様の時間的拘束時間を考えると現実的ではないのです。
塾にもよりますが、資料請求してからの学習相談は無料で行ってくれるので、入塾したり補習を頼む必要はないです。コツやノウハウを聞いてみてください。
宿題を消化できた時のメリット
クラス分けテストはもちろん、全国模試などの成績が格段に上昇します。実際に見たことがある子では、偏差値41から62まで20以上も上昇しました。
上がるまで7か月かかりましたが、やはり宿題をこなすことができるようになってきた3か月目あたりから成績は目覚ましく伸びていきましたね。
最終的には偏差値は67まで上がり、第一志望校にも合格することができました。早く実践して入ればさらに上を狙えたかもしれません。早稲田アカデミーのカリキュラムとして、宿題の処理能力は成績に直結することがわかりました。
宿題対策が得意な家庭教師2社
大手の場合、個別に学習相談を受けることが難しい場合があります。
不安を抱える続けることは長い時間がかかる中学受験にはとてもよくないので、学習相談を受け付けてくれる補習塾を紹介いたします。
中には専門の相談員が学習相談をしてくれる塾もあるので、資料を取り寄せることからはじめましょう。無料で資料請求ができて営業もキツくない、『指導力』でおススメの塾を載せておきますので、参考にどうぞ。
中学受験ドクター
いわゆるSAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚といった『中学受験大手塾の講師のみを集めた塾になります。
補習メインの塾ということもあり、ここ数年で実績を伸ばしています。家庭教師、無料の学習相談にも対応しているので、どちらも資料請求してもいいそうです。中学受験をするのであれば、ここは絶対に損をしません。
[doctor]
家庭教師のノーバス
規模ではトライに及びませんが、講師の質にこだわるのならばこちら。
講師育成の研修システムがしっかりしているので、いわゆるハズレ講師を引くことはまずありません。当然、相性が悪ければ交代可能です。
[nohvas]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
宿題は成績向上の重要なカギですが、それで子どもが苦しんでいては意味がありません。受験本番までに潰れてしまうことも多いのです。
とにかく宿題を消化しきることができるようになればそれだけで成績はグングン上がっていくので、そのための環境を整えてあげてください。
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